担当生徒の全国マーク模試の英語偏差値が1年で30上がりました(50点→183点)。予備校で19年英語を指導しております。 大学受験に限らずTOEFL、TOEIC、英検など英語に関わるすべてについての力を上げることができる授業をやらせて頂きます。 必ず結果を出しますので宜しくお願い致します。
英語の文法の勉強はなぜ重要なのか

予備校で20年にわたって英語講師を務めてきたTsuyoshiさん。「英語の習得には『単語』『熟語』『文法』をバランスよく覚えることが大切」と前置きしたうえで、次のように指摘します。
「受験英語でも英会話でも、文法は重要です。同じ単語を使っていても、文法が異なるとまったく違うニュアンスで伝わってしまうことがあります」
例えば、「不定詞」と「動名詞」の違い。
(不定詞)I like to play soccer.
(動名詞)I like playing soccer. 両者には次のような違いがあります。 不定詞の「like to do」には「これからしたい」という未来志向のニュアンスを、動名詞の「like doing」は「既にしたことがある、ふだんしていることが好きだ」という過去志向のニュアンスを含みます。 上記をふまえると、先ほどの例文は次のように訳すことができます。 (不定詞)I like to play soccer. →「私は(これから)サッカーをしたい」
(動名詞)I like playing soccer. →「私は(普段からしていて)サッカーをすることが好きだ」
英語の文法の勉強のポイントその1「5文型を覚えよう」
文法を勉強する上で、基礎として覚えておきたいのが「5文型」です。 「文法には決まった型があります。基本の5文型は文の意味を理解するうえで大切なので、必ずおさえましょう」 【5文型】 1文型 SV副詞 2文型 SVC 3文型 SVO 4文型 SVO1O2 5文型 SVOC
※ S=主語 V=動詞 O=目的語 C=補語
例えば第1文型のSV副詞は、主に「存在」や「移動」について表す文に用いられます。
(例文)I am here.(わたしはここにいる)
/ I walk in the park.(わたしはその公園の中を歩く)
第4文型のSVO1O2では、O1に「人」が、O2に「もの・こと」がきます。 Vには主に「give/tell/teach」など、「与える」というニュアンスの言葉が入るほか、「take/ cost」といった「奪う」ニュアンスを持つ動詞が入ります。 (例文)I will teach him English.(わたしは彼に英語を教える→英語の知識を「与える」)
また、第5文型では、Vに「think/feel/make」といった「思考・知覚・使役」のいずれかの動詞が入ることが多く、SVOCのOとCは必ず主語と述語の関係になります。 (例文)He makes me run.(彼はわたしを走らせる)
このように、文型には決まった法則があります。
「文型を学ぶ際には、自分で参考書を読むだけでなく、できれば専門家に教えてもらうといいでしょう。独学ではなかなか伸びないからです。文型を理解しているプロに教わると、参考書に書いていないことがわかって理解が深まります」
英語の文法の勉強のポイントその2「1冊の問題集を徹底的にやり込む」

文法を勉強するには、「1冊の問題集を徹底的に勉強するといい」というのがTsuyoshiさんの持論です。 「これは、大学受験だけでなく、TOEICや英会話の勉強にも言えます。なぜ問題集に取り組むのがよいか。それは、問題形式になっていることで集中して取り組むことができ、問題の答えを考えることで記憶に定着しやすいからです。
特に、空欄を埋める形式の問題集がおすすめです。人は空欄を見ると、自然とそこに入る答えを考え始め、頭が働き出すからです」
Tsuyoshiさんが予備校で生徒にすすめている問題集は、桐原書店の『頻出英文法・語法問題1000』。 「医学部や東大など難関校を受験する生徒にすすめていますが、英検やTOEICの勉強をする人にもおすすめです。 覚えておきたい文法はこれ1冊でほぼ網羅されています」
英語の文法の勉強のポイントその3「発音を意識しながら単語・熟語を覚える」
英文法の理解を深めるためには、単語と熟語をバランスよく覚えることも大切だと考えるTsuyoshiさん。単語と熟語を覚える際には、「正しい発音を身につける」ことを意識するのがポイントと言います。 「単語や熟語が正しい発音で頭に刻まれないと、リスニングで反応できないだけでなく、記憶にも残りづらくなります。 発音を正しく覚えていれば、英文を黙読している時に頭の中で声が出てスムーズに読み取ることができます。英語の土台は発音といっても過言ではありません」 例えば、「think(考える)」と「sink(沈む)」は、カタカナで表記すれば「スィンク」となります。しかし、実際の発音は舌を挟む「th」と「s」の音を区別する必要があります。 「正しい発音が身についていないと、リスニングや会話の際に単語の意味を間違って理解してしまいます。発音はカタカナで覚えるのではなく、発音機材などを使って学ぶことをおすすめします」
英文の構造を分析すれば読解力がアップする
予備校で20年間、大学受験生たちに英語の指導をしてきたTsuyoshiさん。授業ではSVOCなどの英文の構造を分析し、読解能力を高めることに注力しているそうです。
「話せるようになるためにはアウトプットの訓練が別に必要です。一方で、構造分析をしながら、できるだけ英語の語順に従って左から右へ文を読んでいくことが、速く正確な『読み、書き、聞き、話す』ことにつながります。 (例文)It is difficult to win this race. 例文を自然な日本語になるように訳すと「このレースに勝つことは難しい」となります。これを英語の語順のまま「それは難しい このレースに勝つことは」と処理していきます。
まず左から右に日本語に訳す訓練を積み重ねれば、いずれ英語を英語のまま理解できるようになります。この方法に慣れると、リーディングでは読んだまま、リスニングでは聴こえたまま、文の意味をイメージできるようになります。」
こうした指導が功を奏し、1年で偏差値が30もアップした生徒もいます。
「1日5分でもいい」英語の習得には継続が大事

Tsuyoshiさんは、英語を習得するには何よりも「継続」が大切だと考えています。 「電車の中、ホームでの待ち時間、コンビニのレジ待ちといったスキマ時間に、メモや参考書を見る習慣をつけましょう。細切れの時間をかき集めれば、1日1時間ぐらいの勉強時間が確保できます。 語学は1日何もせずにいると、3日遅れると言われています。1日5分でもいいので毎日少しずつ英語に触れてみてください」 「簡単な言葉でわかりやすく英語を教える」ことがモットーというTsuyoshiさん。英文法の勉強でつまずいている人は、一度相談してみてはいかがでしょうか。