小学生の子どもを持つ親が「子どもの夢」のためにできることとは?

小学生の子どもを持つ親が「子どもの夢」のためにできることとは?

自分の子どもと、将来の夢について話し合ったことはありますか?スポーツ選手や医師、保育士といった職業を挙げる子もいれば、将来の夢はないという子もいるでしょう。親として、将来の夢を持つ子どものために何をしてあげればいいのか。「将来の夢がない」という子どもには、どう向き合えばいいのか。小学生を対象に「将来の夢」を見つけるサポートをしているキャリアコンサルタント、菊池友美さんに話を聞きました。


菊池 友美 さん

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国家資格キャリアコンサルタントであり、結婚相談所meetUを運営しています。 様々な働き方に挑戦しながら、キャリアコンサルタントとして約5000人のキャリア相談に乗ってきました。 もっと「個人が幸せ」に寄り添いたい!という思いで、幸せな結婚のお相手探しのお手伝いをしています。 真剣に自分の人生を考えて、理想のライフを送るためのご相談に乗ります。

今どきの小学生はどんな夢を持っている?

小学生の夢の傾向とは?

【男の子】1位「スポーツ選手」、2位「警察官」、3位「運転士・運転手」

【女の子】1位「ケーキ屋・パン屋」、2位「芸能人・歌手・モデル」、3位「看護師」


ランドセル素材などに使用される人工皮革クラリーノを製造・販売する化学メーカー株式会社クラレが、2020年4月に小学校に入学する子どもを対象に行ったアンケートの結果です。


キャリアコンサルタントの菊池友美さんによると、小学生の夢の傾向は「憧れ派」と「現実派」の2つに大別されるそうです。


「憧れ派」は、TVやYouTubeで見たキャラクターに憧れてその職業になりたいと夢をふくらませるパターン。


「『ドラマの主人公の職業である助産師になりたい』『バラエティ番組で活躍するアイドルになりたい』など、TVで見たキャラクターに憧れて『なりたい職業』をイメージする。こうした傾向は、どちらかというと女の子に多く見られます」


一方の「現実派」は、目の前で起こっている現状から「こんな仕事をしてみたい」と考えるパターン。男の子によく見られるそうです。


「新型コロナウイルスの蔓延を受け『コロナウイルスが見える機械をつくる人』になりたいと話してくれた子がいました。


まるでドラえもんの道具のようですが、彼らはきちんと現実を見て考えています。将来AIが人間の仕事を奪うと言われる中で、このように先見の明を持っている子はたくさんいます」

「夢を持つこと」が課題解決の力に

夢を持つことでキャリア課題を解決するための「自走力」が身につく

「夢を持つことで自走力が身につく」と菊池さんは言います。


「ここでいう夢とは特定の職業でなくてもよく、世界を平和にしたいという漠然としたものでいいのです。それに向かって今何ができるかを考えることが大切。


自分のやりたいこと、好きなことのために何をするべきか考え、実行する自走力があれば、どんな課題にも立ち向かっていけます。


夢を持つことのメリットはここにあります」

夢を持つ子どものために親ができること

親は情報の選択肢を用意する

将来の夢を持つ子どもに対し、「親は情報の選択肢を用意してあげて」と菊池さんはアドバイスします。


「情報を収集する能力は親の方がすぐれています。子どもが『医師になりたい』というのであれば、『医師になるためには医学部にいく必要があると教えてあげる』『医学部に受かるための勉強方法や塾をリサーチする』『実際に医師になった人のストーリーを聞かせる』など、親自身も子どもと一緒に夢に向かって勉強してあげてください


親が集めてきた情報をもとに、この職業につくためにはどうすればよいかという道順を子どもとともに確認します。

モチベーションの維持に役立つ「なぜなぜ質問」

「夢を叶えるためのモチベーションを維持できるかどうかは、本人がその夢をどこまで自分の中に落とし込めているかによります」と菊池さん。


「学校では、勉強する意味を教えられません。多くの子は何のために勉強するのかわからないので、進んで勉強をしたくないのです。自ら勉強しようとする子は、勉強する理由を自分の中で腹落ちさせられています」


同じように、「これになりたい」という理由が明確な子は、自然と夢に向かって努力を継続できると言います。


だからこそ、菊池さんはキャリア教育が大切と解きます。


「キャリア教育では、今勉強することが未来につながるということを教えます。本人の中に納得感が出てくれば、自然とモチベーションを維持することができます」


自宅でできるキャリア教育は簡単です。「なぜ●●になりたいのか」「●●になるためにはなぜこれをしなければならないのか」といった「なぜなぜ質問」を親が続けてあげることです。

親の希望と子どもの夢に溝がある場合は?

親は、子どもに「できるだけ苦労の少ない人生を歩んでほしい」と願うものです。


そうした思いから、子どもに「その道で食べていける」職業に就いてほしいという現実的な思いを抱いている親が少なくありません。


親の希望と子どもの夢に溝がある場合、菊池さんは「まず子どもの夢を肯定してあげてください」と話します。


子どもの人生はあくまで子どものもの。親の目があるから、やりたいことをやってはいけないという思考になってしまうことは避けたいですね。


『あなたは●●になりたいんだね。お母さんは▲▲もいいと思うよ。なぜかというと…』と伝えるぐらいに留めてあげてください」

「将来の夢がない」という子にはどう接すればいい?

将来の夢はないとだめ?

もしも自分の子どもが「将来の夢はない」と言ったら、少なからず親は心配になるでしょう。そうした子には、どう接したらいいのでしょうか。


「夢がないことで苦しむぐらいなら、無理に夢を持たなくていい」と菊池さんは言います。


「夢がなければ、仕事はお金を稼ぐための手段と割り切って生きていくこともできます。やりたいことはいつ見つかるかわかりません」


とはいえ、「まったく好奇心がないのもよくありません」と付け加えます。


「若いうちは外からの刺激を受けて新しい知識や世界が広がるもの。小学生のうちからいろんな経験をさせ、きっかけづくりをしてあげるといいですね」


例えば、自宅で一緒に映画を見て感想を共有するのはその1つです。


「どう感じたかをアウトプットすることで、自分の感情を大切にできるようになります。気持ちを言葉にすれば、好きなものや嫌いなものも把握できます。たくさん対話をしてあげてください」

「対話」が子どもの夢の選択肢を広げる

対話は、夢の選択肢を広げるうえでも有効です。


例えば、子どもが産婦人科医が主人公のドラマ『コウノドリ』を見て「産婦人科医になりたい」と言ったら、

親「なぜ産婦人科医になりたいの?」

子「赤ちゃんが見たいから」

親「なんで赤ちゃんが見たいの?」

子「かわいいから」「守ってあげたいから」

というふうに対話を広げていきます。


こうしたやり取りから、助産師になりたいのか、産婦人科医がよいのではないか、ベビー用品の販売員がよいのではないかなど、その子の本当にやりたいことが見えてきます


「子どもが自分で思考を深めることは難しいので、親やカウンセラーがさまざまな角度から質問をして、言語化する手助けをしてあげてください」

子どもたちが自己肯定感を持って生きていける社会を

大手人材派遣会社での人材紹介や転職者支援を経たあと、ベンチャー企業でキャリアコンサルティングを行ってきた菊池さん。10年ほどのあいだに、学生からハイキャリア人材まで約5,000人ものキャリア相談に乗ってきました。 


現在結婚相談所を運営するかたわら、子ども向けのキャリア教育にも注力している菊池さんの夢は、子どもが「生まれてきてよかった」という自己肯定感を持って生きていける社会をつくること。


「子どもは存在そのものがすばらしいので、ありのままの姿を肯定してあげましょう」


「子どもに夢を持ってほしい」「子どもの夢をどう応援してあげたらいいかわからない」。そんな人は、菊池さんに相談してみてもいいかもしれません。

菊池友美さんから子どもの夢を応援の仕方を学ぶ

菊池友美さんのプロフィールをチェック

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