リスティング広告とは?元電通のマーケターが初心者にわかりやすく解説

リスティング広告とは?元電通のマーケターが初心者にわかりやすく解説

GoogleやYahoo!といった検索エンジンで特定のキーワードを検索すると、検索結果の上位に「広告」というラベルがついたウェブサイトのタイトルが並びます。これらは「リスティング広告」と呼ばれます。「自社の宣伝のためにリスティング広告を運用していきたいけれど、どうすればいいかわからない」。そんな人のために、元電通のマーケターYamada Kanamiさんがわかりやすく解説します。


Yamada Kanamiさんのプロフィール

https://www.timeticket.jp/hosts/z3p0cq6feikwjan?utm_source=ttl&utm_medium=167&utm_campaign=experiences_8

外資系広告代理店 → 電通 → 現在は広告代理店を経営 Webマーケティング業界9年目 。リスティング広告について添削・アドバイス SNS広告活用の添削・アドバイス インスタグラムのコンセプト提案〜ブランディングアドバイス 集客を最大化させるサイト作り・アドバイス(LPO・EFO) 独立、転職相談 min広告費月額5万円~月額1億円のクライアント経験。どんな業界・業種、個人〜大手企業の方まで幅広いアドバイスができます!

リスティング広告とは?

Googleで「家具」と検索すると、検索結果の上部に「広告」と表示されたサイト名が並びます。これは、「家具」という検索キーワードに連動して掲載される「リスティング広告」と呼ばれる広告です。


リスティング広告は2002年にGoogleやYahoo!がサービスを開始し、現在も広く浸透しています。


元電通のマーケターで、現在は自ら広告代理店を経営するYamada Kanamiさんは、リスティング広告について次のように指摘します。


「YouTube広告やSNS広告などさまざまな広告手法の中で、リスティング広告はもっとも購買に近く、『サイトを訪れてほしいお客さま』をより確実に自分のホームページに連れてくることができます。


人々がインターネット上で『検索』をやめない限り、リスティング広告は廃れることがありません。Web広告を出したい人が必ず通るべき道でもあります」

リスティング広告の特徴

たとえば、近視用のおしゃれなめがねを扱う「めがね専門店」がリスティング広告を出すとします。


このとき、広告の中には「近視 おしゃれ めがね」というふうに、お店やサービスの強みを表すキーワードをいくつか設定します。


すると、近視用の新しいめがねを探している人が検索エンジンで「近視 おしゃれ」といったキーワードを検索したとき、これらのキーワードと連動して、その検索結果の上部に設定した広告が表示されます。


リスティング広告では、ユーザーがキーワードを検索するときに「こういうものがほしい」と具体的にイメージして検索しているため、購買につながりやすいという特徴があります。


「検索ボリュームの大きなキーワードを設定して『認知』や『ブランディング』に活用することもできますが、リスティング広告の一番の魅力は『何が買いたいか、どの色がほしいか』というユーザーの細かな検索ニーズに応えることができる点です」(Yamadaさん)

リスティング広告のメリット・デメリット

リスティング広告は費用対効果が高い

リスティング広告はほかの広告手法と比べて費用が少額で済みます。


とりあえず月額5万円あれば運用することができるため、初めてWeb広告を出す事業者にとってハードルが低く、気軽に始められます。


前述したように、リスティング広告には「購買に近い広告手法」であるという特徴があります。上手に運用すれば、月々の広告費を抑えながら見込み客を獲得することができます。


「費用対効果の高い広告を出したいと考えている人にリスティング広告はおすすめ」とYamadaさんは説明します。

BtoBの事業では結果が出にくい

見込み客に対して確実に自社広告を届けられるリスティング広告ですが、「BtoBにはあまり向かない」とYamadaさんは指摘します。


BtoBの業種では、企業や店舗がターゲットとなります。対個人と比べてユーザーの母数が小さいため、キーワードを設定しても検索ボリュームが少なく成果につながりにくいのです。


「BtoBの中でも、業務用什器などを扱っている小売業であれば費用対効果は期待できます。しかし、基本的にはリスティング広告はBtoC向きの広告といえます」

リスティング広告を運用するには?

リスティング広告の手順とは?

実際にリスティング広告を出すにはどうすればよいのでしょうか。


現在、国内ではGoogle AdWordsとYahoo!プロモーション広告という2つのサービスが有名です。このうち、国内シェア8割を占めるのがGoogle AdWordsです。


Google AdWordsでリスティング広告を運用したい場合、まずGoogleのアカウントを取得します。設定は、表示されるガイダンスに従って行います。


この時、検索してもらうためのキーワードを設定する必要があります。キーワードの選定は、自社の強みやコンセプトの洗い出しをするほか、競合他社がどのようなキーワードを使っているかを分析したり、Googleのキーワードツールを参考に行います。


洗い出したキーワードはExcelなどにまとめます。その中から効果的なキーワードを選定していきます。


なお、キーワードは絞りすぎないようにすることがポイントです。細かく絞りすぎると検索ボリュームが小さくなり、広告の表示回数が少なくなってしまいます。

リスティング広告の費用はどれくらい?

リスティング広告の料金体系はクリック課金です。クリック単価×クリック回数で月々に支払う金額が決まります。広告がクリックされなければ広告費用は発生しません。 1クリック当たりの単価は競合性の高さによって異なります。例えば、「就職」「転職」といったキーワードは競合性が高いためクリック単価も高く、逆に競合性の低いキーワードはクリック単価が低く済みます。 クリック単価が低いものであれば、1日1,000円あれば広告を出すことができます。しかし、Yamadaさんは「最低ラインとして月30万円ほどの予算を確保することがおすすめ」と言います。 「1日1万円=月30万円あれば設定できるキーワードの幅が広がります。そうすると、顕在客だけでなく、将来ファンになる見込みのある『比較検討フェーズ』の潜在客にもアプローチすることができます」

リスティング広告を初めて運用する場合の注意点

リスティング広告を初めて運用する場合、「初期設定には思わぬ落とし穴があるので注意が必要」とYamadaさんはアドバイスします。


「『A』と『B』を選択する場面で、『B』を選択すれば1日1000円のところ、『A』を選ぶと1日何十万円もの費用が発生してしまうといったような設定が、注意書きなしに隠されていることがあります。


また、『ヘルプ』欄に説明不足が多く、専門的な横文字が多く並んでいるため、戸惑うかもしれません」


そのため、「初期設定はできるだけ専門家に相談するとよい」とYamadaさんは続けます。


このように、初期設定はややハードルが高い印象ですが、広告を公開し2,3ヶ月すれば運用が安定してきます。そうなれば、月数回の定期メンテナンスだけで回していくことができます。

リスティング広告は「広告を出す第一歩」

Yamadaさんは新卒で外資系の広告代理店に勤務したあと、電通へ入社。現在は独立して自ら広告代理店を経営し、中小企業などの小規模事業者を中心にリスティング広告の運用コンサルティングをしています。


「ユーザーがある商品を購入したいと思ったら、商品詳細や口コミ、評価を知るためにインターネットで検索します。


そこで、YouTube広告やSNS広告で集客する前に、リスティング広告を出しておきます。YouTube広告などで集まったユーザーをリスティング広告でキャッチするという運用ができれば理想ですね」


「リスティング広告は『広告の第一歩』」と話すYamadaさん。


リスティング広告の運用を自分でできるようになれば、中小企業や個人事業主にとってコスト面でも大きなメリットになります。


「広告を出すことについて迷ったら、まずリスティング広告に取り組んでみてください。もしわからないことがあれば、初期設定や運用方法をアドバイスして、自走できるようサポートします」

Yamada Kanamiさんにリスティング広告の相談をする

Yamada Kanamiさんのプロフィールをチェック

関連するキーワード


リスティング広告

最新の投稿


「思考整理」でパートナーシップはより豊かに 多彩なアプローチで「在りたい自分」を見出すコーチング

「思考整理」でパートナーシップはより豊かに 多彩なアプローチで「在りたい自分」を見出すコーチング

「より楽しく、豊かな家族が世界中に広まってほしい」。そう話すのは、タイムチケットで思考整理や恋人・夫婦間のパートナーシップ構築に関する悩み相談に応じているやっちさんです。自身の経験からパートナーによる影響力や人それぞれが持つ潜在的な力の引き出し方を見出してきたやっちさん。相談者の課題解決や思考整理に向けて、コーチングを主軸としたさまざまなアプローチを施します。


「あなたの好きな漫画やアニメの話を聞かせてください!」現役女子大生とおしゃべりを楽しもう

「あなたの好きな漫画やアニメの話を聞かせてください!」現役女子大生とおしゃべりを楽しもう

国立大学に通う理系女子大生の望月葵さん。タイムチケットで漫画やアニメについて語り合うサービスや、大学受験をはじめとする自身の経験を活かしたサービスを提供しています。おしゃべりが大好きだという望月さんは、普段ゲストの方とどんな風にサービスを提供しているのでしょうか。どんなゲストの方とも打ち解ける、その秘訣について伺いました。


“素の魅力を引き出す“撮影技術で「人のありのままの魅力をフィルムに収める」プロフォトグラファー

“素の魅力を引き出す“撮影技術で「人のありのままの魅力をフィルムに収める」プロフォトグラファー

フリーの映像作家・写真家として活動する藤原弘武さんは、タイムチケットで“人の今の素を撮る”をテーマにした「#素フォト」のサービスを提供しています。プロのモデルはもちろん、撮影に不慣れな素人まで、年間100名近くの依頼に応じている藤原さん。初対面のゲストの“素”を引き出すという、#素フォトへの思いを伺いました。


本格恋愛カウンセラーの”森高千里なりきりアイドル”「心のオアシスになります」

本格恋愛カウンセラーの”森高千里なりきりアイドル”「心のオアシスになります」

森高千里さんのなりきりアイドル「盛りたかった千里」として活動する大東明子さんは、タイムチケットで恋愛相談とフリートークのサービスを提供しています。人と人の縁と信頼関係を大切にしている大東さん。盛りたかった千里誕生の秘話や、タイムチケットでのサービス内容について伺いました。


マッチングアプリを効率的に使う方法とは?「マッチングアプリ専門」のカメラマン兼アドバイザーがノウハウを伝授

マッチングアプリを効率的に使う方法とは?「マッチングアプリ専門」のカメラマン兼アドバイザーがノウハウを伝授

タイムチケットでマッチングアプリ用の写真撮影サービスを提供する大之助さん。サービス提供を始めて4年間でチケット販売枚数850枚を超える人気のカメラマン兼アドバイザーです。なぜこれほどまでに大之助さんの撮影サービスが選ばれてきたのでしょうか。その理由は、身をもって培ったアプリ攻略経験とゲストそれぞれに対する丁寧なサービス実施にありました。