プログラミング言語のおすすめは?種類と選び方をプログラミング講師が解説

プログラミング言語のおすすめは?種類と選び方をプログラミング講師が解説

本格的なウェブサイトやアプリを制作するには、プログラミングの技術が必要となります。プログラミング言語にはJavaやPHP、Pythonなど、さまざまな種類があります。いったい、どのプログラミング言語を勉強すればよいのでしょうか。プログラミング言語の種類と選び方について、フリーランスでプログラミング講師を務める村山雅彦さんが解説します。


村山 雅彦さんのプロフィール

https://www.timeticket.jp/hosts/murayama333?utm_source=ttl&utm_medium=174&utm_campaign=experiences_2

フリーランスでプログラミング教育の仕事をしています。プログラミングはPHPもRubyもJavaScriptも何でも好きです。Javaも得意です。Pythonを使ってディープラーニングや機械学習の仕事にもチャレンジしています。最近はUdemyでプログラミング学習動画を作っています。プログラミングのことならお気軽にご相談ください。

プログラミング言語とは

そもそも「プログラミング」とは?

プログラミングとは、コンピュータに実行させる処理を順番に1つ1つ書き出すことをいいます。 私たちがふだんコンピュータを使って仕事をしていると、たとえば「毎日決まったデータをExcelに打ち込む」といったルーチンワークが発生します。 そうした定型の作業は、プログラムを組むことによってコンピュータで自動的に処理できるようなります。定型作業をプログラムに落とし込むことで、いつでも何度でも、その作業を実行できるようになります。

プログラミングで作業を自動化することで、自分の代わりにコンピュータが仕事をしてくれるので、マニュアル化が難しい業務や創造的な業務など、人がやるべき仕事に集中することができます」 フリーランスでプログラミング講師を務める村山雅彦さんは、プログラミングの効果についてこう話します。

コンピュータに命令するときは「プログラミング言語」を使う

人が「こうしてほしい」と考えていることをコンピュータに命令するためには、コンピュータが理解できる言葉で指示を出す必要があります。 プログラムを組むときには、私たちがふだん使っている日本語や英語などの言葉ではなく、コンピュータが理解できる「プログラミング言語」を使います。

プログラミング言語の種類

日本語や英語、中国語など、人間の世界にさまざまな言葉があるように、プログラミング言語にも複数の種類があります。 「どの言語でも、基本的にできることは似ています。しかし、それぞれの言語によって『得意・不得意』はあります」(村山さん) プログラミング言語の種類を、目的別に見ていきましょう。

Webアプリを作りたい

WebサイトやWebアプリケーションは、「フロントエンド」と「バックエンド」という2つの仕組みから成り立っています。 たとえば、ChromeなどのWebブラウザ上で情報を検索する場合、検索スペースに文字を打ち込むと、インターネット上にあるサーバーにアクセスし、該当するデータを探しにいきます。サーバー上で見つけたデータがダウンロードされ、Webブラウザ上に表示されます。 このとき、ユーザーの目に触れるWebブラウザ側がフロントエンド、ユーザーの目に触れないサーバー側がバックエンドと呼ばれます。

「Webアプリ開発は、以前はサーバー側での開発が中心でした。しかし、近年ではWebブラウザ側での開発が注目を集めています


背景には、スマホの普及でどこからでもインターネットが使えるようになり、ユーザーの操作性や利便性を高めたいという要望が強まっていることなどが挙げられますこのことから、フロントエンドの技術が再び注目されています。」(村山さん)

フロントエンド開発に向いたプログラミング言語

JavaScript JavaScriptは、近年注目が集まっているプログラミング言語です。HTMLやCSSと組み合わせることで、なめらかで操作しやすいWebアプリを作ることができます。ReactやVueといったフレームワークを利用した開発も増えています。またJavaScriptはバックエンド開発に用いることもあります。

バックエンド開発に向いたプログラミング言語

バックエンド開発に向いたプログラミング言語には、PHPやRuby、Pythonなどさまざまな言語があります。 PHP 多くのWebサービスで活用されているプログラミング言語です。ウェブサイトやブログの制作で高いシェアを獲得しているソフトウェア「WordPress」もPHPで作られています。Laravelというフレームワークも有名です。

Ruby 日本人の技術者によって開発されたプログラミング言語です。Rubyが人気となった理由の1つが、Ruby on Railsというとてもよくできたフレームワークの存在です。リリースされたばかりの頃は「黒船級のフレームワーク」と称されたRuby on Railsは、大枠に沿って肉付けしていくだけでWebアプリを制作することができます。

スマホアプリを作りたい

スマホアプリの開発言語は、スマホに搭載されたOSごとに異なります。 Swift iOS用のアプリを開発するための言語です。iOS用のアプリ開発は、以前はObjective-Cという言語が使われていましたが、現在ではSwiftが主流です。 Kotlin Android用のアプリを開発するための言語です。これまではJavaが定番として使われていましたが、近年ではKotlinが注目されています。 Objective-CやJavaがSwift、Kotlinに置き換えられつつあるのは、タイピングする量を減らしてプログラミングをスムーズにできるという理由からです。

データ解析やAI開発がしたい

近年、プログラミングで注目されているのがデータ解析やAI開発です。データ解析やAI開発には、PythonやRといった言語が向いています。

Python AI開発に向いた言語です。ディープラーニングや機械学習をしたい人に人気です。シンプルで記述しやすく、汎用性が高いという特徴があります。Webアプリ開発やツール開発にも対応できるため、「ふだん使い」の言語として習得する人が増えています。 R Rは主にデータ解析に使用される言語です。統計の解析やデータの処理など、データサイエンスに向いています。

プログラミング言語の選び方

このように、さまざまな種類があるプログラミング言語。これから勉強するならどれを選べばよいのでしょうか。村山さんにおすすめを聞きました。


おすすめは「JavaScript」「Python」「PHP」

「私の周りでプログラミングを勉強しようという人たちにいま人気なのが、JavaScriptとPythonです。 Webアプリの操作性を高めようというムーブメントで、使い勝手のよいフロントエンドが開発できるJavaScriptは注目されています。また、汎用性が高くAI開発にも使えるといった2つの理由から、Pythonを身につけたいという人が増えています」

JavaScriptが人気の理由として、村山さんは次の点も挙げています。 「Webアプリを開発するには、フロントエンドとバックエンドの知識の両方を身につけておきたいもの。 この点、フロントエンド開発に適したJavaScriptは、近年バックエンドでも使えるようになりました。フロントエンドだけでなくバックエンドにも応用することができるコスパのよい言語でもあります」


たくさんの言語の中で、「初めてWebアプリ開発にチャレンジするならPHPがおすすめ」と村山さんは言います。 「PHPはWebとの親和性が高く、フロントエンド開発で使われるマークアップ言語、HTML/CSSの次のステップとして学びやすいからです。シンプルで、比較的勉強しやすいのもポイントです」 言語を選ぶうえでは、定期的にバージョンアップされているかどうかという点も重要。村山さんはその点でもPHPを評価しています。


「よいプログラミング言語とは何かと問われたら、『記述するコード量が少ない』『バグを生みにくい』『ライブラリやフレームワークが多い』などさまざまな答えがあります。

その中で、『言語そのものがバージョンアップされているか』という視点も大切です。バージョンアップされているということは、それだけたくさんの人がその言語を利用しており、新しい要望が次々と生まれているということです。


常に開発が続けられており、時代の変化にあわせてバージョンアップしている言語は、将来生き残っていけると思います」



最初の選択に慎重になりすぎる必要はない

村山さんは、「最初に勉強するプログラミング言語の選択に、慎重になりすぎる必要はない」とアドバイスします。 「今回紹介したどの言語を選んでも、『変数・配列・制御構文・関数』からなるという仕組みは共通しています。1つ習得できれば、2つ目、3つ目の言語を学ぶハードルは高くありません。 興味を持った言語で実際にコードを書いてみてください


プログラミング言語を学ぶには?

プログラミング言語を学ぶには、書籍やインターネットを利用したり、スクールに通ったりといった方法があります。 スクールに通わず独学でプログラミング言語を学びたい人は、インターネット動画を利用するのも1つの手段です。しかし、インターネット動画や書籍は学習が一方通行になりがちです。 プログラミング言語の学習で疑問に思ったことや不安に感じたことを相談したい。 そんなときは、村山さんに相談してみるとよいかもしれません。

村山雅彦さんにプログラミングについて相談する

村山雅彦さんのプロフィール

関連するキーワード


プログラミング言語 種類

最新の投稿


DXとは? デジタルトランスフォーメーションの現状と課題をわかりやすく解説

DXとは? デジタルトランスフォーメーションの現状と課題をわかりやすく解説

近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を目にすることが多くなりました。DXとは何か。DXを実現するにはどんな取り組みをすればいいのか。フリーランスエンジニアとしてクライアント企業のDX支援に取り組む松坂匠記さんに話を聞きました。


Pythonとは?いま大人気のプログラミング言語をわかりやすく解説

Pythonとは?いま大人気のプログラミング言語をわかりやすく解説

機械学習やデータ分析といった分野で活用されることが多いプログラミング言語、Python。調査会社が行う人気プログラミング言語ランキングでは近年、常に上位にランクインしている注目の言語です。Pythonとは、どんな言語なのでしょうか。なぜ人気を集めているのでしょうか。フリーランスのデータサイエンティストとして活動するRさんが、Pythonについてわかりやすく解説します。


いま注目の「マインドフルネス」とは?メリットや実践方法をわかりやすく解説

いま注目の「マインドフルネス」とは?メリットや実践方法をわかりやすく解説

仕事や家事といった日々のタスクに追われたり、インターネットから得られる膨大な情報に翻弄されたり。現代社会に生きる私たちは日々、さまざまなストレスにさらされています。そんななか、「マインドフルネス」に注目が集まっています。マインドフルネスは、ストレスを軽減し、心を整える効果があるとされるからです。そもそも、マインドフルネスとはどういうものなのか、どのように実践するのか。心理カウンセラーの成澤けいさんに詳しく聞きました。


英会話が楽しくなる!英語のスピーキング力がアップする勉強法

英会話が楽しくなる!英語のスピーキング力がアップする勉強法

英語の4つの技能の中でも、日本人はスピーキングが特に苦手だと言われています。「英語を読む・書く・聞くはできるけど、話すのが苦手」「英会話で言いたいことが話せない」。英語のスピーキング力を高めるには、どうしたらいいのでしょうか。英語講師の「ゆうちゃん」が、英語のスピーキング力をアップさせる勉強法を解説します。


英語がスラスラ読めるようになる!英語のリーディング力がアップする勉強法を解説

英語がスラスラ読めるようになる!英語のリーディング力がアップする勉強法を解説

「海外の映画俳優やミュージシャンのSNSをフォローしてみたけれど、英語で何が書かれているかわからない」。こんな経験はありませんか?英語のリーディング力を高めれば、海外のWebサイトやSNSが読めるようになります。英語講師の「ゆうちゃん」に、英語のリーディング力を高めるための勉強法を解説してもらいました。