【一眼レフカメラの使い方】初心者が覚えておきたい3つのポイント

【一眼レフカメラの使い方】初心者が覚えておきたい3つのポイント

初めて一眼レフカメラを手にする人にとって、カメラに付属する説明書やカメラの使い方を書いた本は専門用語ばかりでわかりづらく感じます。「F値って何?」「シャッタースピードの違いで何が変わるの?」。そんな疑問を持つ初心者のために、プロカメラマンの横山大地さんが一眼レフカメラの使い方をわかりやすく解説します。


一眼レフカメラとは?

一眼レフカメラの構造

「一眼レフカメラの構造は、使い捨てカメラと比べるとわかりやすいです」 そう話すのは、プロカメラマンとして活躍するかたわら、フォトスクールで写真の撮り方を教えている横山大地さん。 使い捨てカメラには、ボディの中央にレンズ、その上にファインダーがついています。これは、上と下に眼が2つついているのと同じ状態です。人の眼が右眼と左眼で視界が異なって見えるのと同じように、使い捨てカメラのレンズとファインダーとでは、見える世界に「ズレ」が生じます。 この「ズレ」を解消したのが、一眼レフカメラです。一眼レフカメラは、レンズとファインダーのあいだにミラー(レフ)を置くことで、レンズが見た景色をミラーに反射させ、同じ景色をファインダーで見られるようにしています。 このように、レンズとファインダーの「2つの眼」を、ミラー(レフ)を使うことで「1つの眼」にしたカメラを「一眼レフカメラ」と呼びます。

ミラーを省いてコンパクト化したミラーレス一眼カメラ

1950年代にニコンが大衆機を発売してから、一般の人たちのあいだでも一眼レフが使われるようになりました。 そして近年主流となりつつあるのが、「ミラーレス一眼カメラ」です。 ミラーレス一眼カメラは文字どおり、ミラー(レフ)がないカメラをいいます。ミラーを省く代わりに、センサーが写した景色を液晶パネルに表示することで、レンズとファインダーの「ズレ」を調整しています。 ミラーレス一眼カメラのメリットは、ミラーが内蔵されていない分、ボディが小さく軽量な点です。一方で、センサーを常にONにしておかなければならないため電池の消耗が早く、センサーが読み取ってから液晶パネルに写すまでにタイムラグが発生するといったデメリットがあります。 「最近では技術の進歩に伴って、こうしたデメリットが解消されつつあります。プロカメラマンのあいだでもミラーレス一眼を使う人が増えてきました」(横山さん)

写真撮影で初心者が覚えておきたい3つの要素

カメラは「光」を撮る機械です。カメラに取り込まれる光を制御するのが、「ISO感度」「絞り(F値)」「シャッタースピード」の3つの機構です。 「このうち、絞りとシャッタースピードは『画づくり』にも大きくかかわります。露出、すなわち光の取り込み方をコントロールできるようになると、『カメラを制した』といえます」 「ISO感度」「絞り(F値)」「シャッタースピード」について、詳しく見ていきましょう。

光に対する感度を制御する「ISO感度」

ISO感度とは、光に対する感度を数値化したものです。ISOの数値が低いと感度が低く、数値が高いと感度が高くなります。 フィルムカメラでは、フィルムごとに「100」「400」「800」といったようにISO感度が設定されていました。しかし、デジタルカメラは写真1枚ごとにISO感度を設定することができます。 日中明るいところで撮影する場合はISO感度を「100」に、夜暗いところで撮影する場合はISO感度を「3000」にするといった具合です。 「ISO感度は数値を高くすれば光感度はよくなりますが、ノイズという画質劣化が起こります。できるだけISO感度を下げて撮影するのがベターです」

雰囲気の制御もできる「絞り(F値)」

レンズの中にある「羽」を開いたり閉じたりすることで、レンズに入った光を調節することを「絞り」といいます。 人間は、明るい場所では眼を細め、暗いところでは眼を大きく見開きます。レンズもこれと同じです。明るい場所では羽を小さく絞り、取り込む光の量を抑えます。暗いところでは羽を大きく開き、たくさん光を取り込みます。 「絞り」は写真の「ボケ」の制御にもつながります。レンズを絞ることで全域がくっきりした写真が撮れます。逆に、レンズの絞りを大きくすると背景がきれいにぼけます」 光の制御だけでなく、雰囲気の制御もできるのが絞りだと横山さんは説明します。


「ただ、レンズを絞るほどF値は大きくなります。その点は注意が必要です」


被写体の動きを制御する「シャッタースピード」

一眼レフカメラには光を感知するセンサーが取り付けられています。そのセンサーの前にはシャッターの窓があり、撮影時にシャッターを押すと窓が開いて光が取り込まれます。 この時、シャッター窓を閉めるのが速いか、遅いかを表すのが「シャッタースピード」です。 シャッタースピードが速いとセンサーで感知できる光は少なくなります。反対に、シャッタースピードが遅いとセンサーが感知できる光が多くなります。 暗いところでは光が少ないため、シャッタースピードを遅くして光をたくさん取り込む必要があります。 シャッタースピードは光の量を制御するだけでなく、被写体の動きを制御します。 「その場で人がジャンプしている瞬間を捉えたような写真を撮るときは、シャッタースピードを速くします。車や電車に乗っているとき、背景だけが動いているような『流し撮り』をするときは、シャッタースピードを遅くします」 シャッタースピードで、被写体の動きを表現することができます。

カメラが自動で露出を制御する「オートモード」

一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラには、カメラが自動で露出を制御してくれるオートモード機能があります。 主なオートモードには、「シャッタースピード優先モード」「絞り優先モード」などがあります。オートモードで撮影する際は、どんな写真を撮りたいかで設定を選びます。

シャッタースピード優先モード

しずくがはねた瞬間や、滝が流れる様子など、被写体の動きを表現したい場合には、シャッタースピード優先モードを使用します。 シャッタースピードを手動で設定すると、ISO感度と絞りはカメラが自動で最適値に合わせてくれます。

絞り優先モード

ボケ感のある写真が撮りたいといった場合には、絞り優先モードを使用します。ボケ感のある写真を撮影するには、絞りをできるだけ開けましょう。つまり、できるだけ小さなF値で撮るのがおすすめです。 絞り優先モードの場合、シャッタースピードとISO感度はカメラが自動で設定します。

初心者こそ「フルマニュアル」での撮影がおすすめ

このように便利なオートモードですが、横山さんは「オートモードを使うと写真の仕上がりをカメラにゆだねてしまうことになる」と指摘します。 「初心者こそフルマニュアルモードで撮影することをおすすめします」と横山さん。 「マニュアルで撮影できるようになれば、カメラ性能に左右されにくいためエントリー機種を使用してもよい写真が撮れるようになります。 マニュアル撮影はハードルが高いと思われがちですが、多くの人はレッスンを5回受講すればマニュアルの使い方を覚えられます」 説明書やガイドブックを読んでもピンと来ない人は、横山さんのフォトスクールを利用してみてはいかがでしょうか。写真撮影がもっと楽しくなるかもしれません。

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