転職活動に役立つ「自己分析」とは? ポイントをわかりやすく解説

転職活動に役立つ「自己分析」とは? ポイントをわかりやすく解説

「転職を考えているけれど、自分の強みがわからない」「自分に向いている仕事って何?」。そんな人には「自己分析」がおすすめです。これまでのキャリアを棚卸しして、転職活動をスムーズに進めましょう。転職などキャリアに関する悩みを抱える社会人に向けてキャリアデザインの支援を行っているTomo Ouchiさんが「自己分析」のポイントを解説します。


Tomo Ohuchiさんのプロフィール

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1977年生まれ。早稲田大学卒業後キャリアを重ね、2009年に専門商社にジョイン。営業部の責任者として世界中の魅力ある商品を国内に届ける。 2016年に退社するまでの約15年間を会社員として働き、仕事の醍醐味を感じると共に痛みも経験する。この時期より人と働き方の関係性に興味を持ち、学びをスタートさせる。2017年にUM PROJECT始動。これからの人生はモノではなく「人」にダイレクトに関わり、覚醒させる仕事がしたい!と決意。地域の可能性を広げ、コミュニティの活性化をミッションに、国内外で活動する。

なぜ転職活動に自己分析が必要なのか

「多くの人は自分の強みや弱みを正確には把握していません。自分を過大評価したり、過小評価したりしてしまうと、キャリアにミスマッチが起こります」 そう話すのは、転職などキャリアに悩む社会人に向けてキャリアデザインの支援を行っているTomo Ouchiさん。 自分自身について誤った認識をしたまま仕事を選ぶと、働きながら居心地の悪さを感じたり、高いパフォーマンスが得られなかったり、といったことになりかねません。 「そうしたことを防ぐために、自己分析が必要となります」

自己分析をすることのメリット

自己分析とは「自分の地図を作ること」と定義するOuchiさん。地図がなければ、目的地がどの方向にあるか、どの道をたどっていけばいいのかわかりません。 自己分析をして自分の「地図」を得ることには、どんなメリットがあるのでしょうか。

自分の強みを知ることができる

自己分析をすることのメリットとして、Ouchiさんは「自分の強みを知ることができる」ことを挙げます。 転職を含む今後のキャリアを考えるとき、「自分に何ができるか」を検討する人は多いでしょう。 自己分析をすることで、自分の「才能」が明らかになります。 一般的に、「才能」と近い意味あいの言葉として「能力」というものがあります。「能力」とは、それまでの経験や訓練をとおして培ってきたもの。英語のトレーニングを繰り返してネイティブスピーカーのように英語が話せるようになったといったケースがこれにあたります。

一方で、「才能」とは先天的なものです。小さなころから社交性がある、手が器用である、美的センスがあるといった場合です。


自分が持っている才能の上にそれと関連した能力を築き活かすことで、キャリアのミスマッチが起こりにくくなります。また、社会的な成果や経済的な報酬も期待できるようになります」

自分の「得意なパターン」がわかる

自己分析をすることで、自分が得意とするパターンが見えてきます。 学校のクラスには、全体を仕切る人、盛り上げ役に徹する人、いつも誰かの相談に乗っている人など、さまざまなキャラクターの学生がいます。 集団の中で自然と与えられる役割には、自分の強みや得意とするものが隠れていることがあります。 「最近ではフリーランスや個人事業など『個』で働く人が増えていますが、仕事とは人と人とが連携して行われるもの。その中で、自分がどういう役割を果たせばよいか、言語化していきます」(Ouchiさん) 自分の得意なパターンを把握することは、自分に合った組織の規模感やビジネス形態を知ることにもつながります。 フリーランスがいいのか、ベンチャー企業などの小集団がいいのか、大企業が向いているのか。また、BtoBとBtoC、どちらのビジネス形態にやりがいを感じるのかといったことがわかれば、今後のキャリアのヒントになります。

自己分析の基本「自分史」の作り方

自己分析の基本として、Ouchiさんは「自分史」を作ることをすすめています。 「過去と現在と未来は密接につながっています。過去を振り返ることで、自分の失敗パターン、成功パターンが見えてきます。 また、過去の行動や感情の動きから、自分のこだわりや何に情熱を感じるのかが明らかになります」

自分史はどう書けばいい?

自分史には、生まれてから今日までに自分に起こったできごとと、そのとき感じた感情を記録していきます。特に大切なのは、人生におけるターニングポイントです。 箇条書きではなく、物語をつづるように文章で書いていきます。手書きでも、PCを使っても構いません。 ポジティブなできごとだけでなく、中にはネガティブなできごともあるでしょう。人には見せたくない内容もあるかもしれません。自分史には、そうしたネガティブなことも細かく記していきます。 「どんなできごとが起こったか、そのときどう感じたか、喜怒哀楽を感じたできごとは余すところなく書きましょう」

自分史を書くにはどこから振り返ればいい?

自分史には、0歳から今日までにあった印象的なできごとを書き出していきます。 過去を振り返ったとき、幼少期のことがなかなか思い浮かばないようであれば、例えば記憶に新しい10代、20代の頃から手をつけるのもよいでしょう。 「●歳のとき、▲▲なことが起こった。それに対して、私は言いようのない不安を感じた」といった具合に、できるだけ具体的に「いつ、何が起こったか、どう感じたか」を書いていきます。

内向きな感情だけでなく、人や社会に対する感情も書き出す

自分史には自分自身に対する内向きの感情だけでなく、他者に対して抱いた感情や社会に対する喜怒哀楽も記していきます。 Ouchiさんは「内向きな感情だけでなく、人に対して、社会に対してどう思ったかを分析することで、自分がどんなことで社会貢献できそうかが見えてくる」と説明します。

「壁打ち」「マインドマップ」で自己分析を深める

自分史は、書いたら終わりではありません。これをもとに、自分が何を大切にしているのか、自己分析を深めていきます。 その方法としてOuchiさんが掲げるのが、「壁打ち」と「マインドマップ化」です。

できあがった自分史をもとに「壁打ち」をする

できあがった自分史を、自分以外の第三者に読んでもらいます。それを読んで何を感じたか、第三者の視点から感想を述べてもらいます。 自分の当たり前は、必ずしも他者の当たり前ではありません。自分が言語化したものを他者に見てもらうことで、自分では気づけなかった「強み」「弱み」が明らかになっていきます。 「壁打ちはグループでやってもいいでしょう。メンターの数が増えるため、それだけ『気づき』が多くなります。 自分の素の部分を見せるので、信頼のおける人を壁打ちの相手に選びましょう。プロのキャリアデザイナーならより的確な壁打ちができます」

マインドマップで可視化する

「自分のこだわりや信念が明確になっていない人はマインドマップで可視化することをすすめます」とOuchiさん。 マインドマップにすることで、自分は何に情熱を感じるか、どんな業界が向いているのか分析することができます。

マインドマップ化の方法は次のとおりです。 1.中央に「自分」を置きます。 2.自分史と壁打ちをもとに、左側にネガティブな感情、右側にポジティブな感情を書き出していきます。 3.感情を色分けしていきます。例えば、「内向きの感情=青」「家族や職場など自分が属するコミュニティに対する感情=黄」「社会や国に対する感情=赤」といった具合です。 4.書き出した中で特に強い気持ちを感じる部分は赤字にする。 マインドマップを作ると、さまざまな感情が連携し合っている状態が確認できます。 その中でも突出している感情にフォーカスし、自分の強みや才能と掛け合わせて働き方をデザインします。 「転職するべきか」「自分は何がしたいのか」。キャリアに不安がある人は、Ouchiさんに自己分析の壁打ちを依頼してみるとよいかもしれません。

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