
広告代理店から独立 → 現在は広告代理店を経営。普段は完全紹介制のみでやっていますが、Timeticket限定でご相談お受けしています。WEB集客以外にも前職で営業達成率NO.1、大手法人クライアントを数多く担当していた経験を活かして営業についても実践的なアドバイスを行なっています。
Instagram広告とは

――企業や個人が何かを宣伝したいとき、Webを使ったマーケティングにはいろいろな手法があります。そのなかでも昨今注目を集めている「Instagram(インスタグラム)広告」とは、どういったものなのでしょうか。
Instagram広告は、「Instagram」というFacebook社が提供するSNS上の広告サービスです。
2010年にリリースされたInstagramは、画像や動画を投稿するSNSとして20代から30代の比較的若い女性を中心に注目を集めていました。昨今ではユーザー層が広がり、40代50代にも支持を得ています。
――幅広い年代に受け入れられているSNSなのですね。
はい。Instagramのユーザーは世界で10億人、日本のアクティブユーザーは3,300万人います。
前述のように、若い女性が中心だったユーザー層も、現在は広がりました。ユーザー属性を性別でみると、女性57%・男性43%という数字が出ています。
ユーザーはこれからも増える傾向にあり、企業や個人事業主が広告を出す場所として選ばれる機会が多くなりました。
Instagram広告の特徴

――Instagram広告ならではの特徴はありますか?
Instagram広告は、他のWebを活用した広告に比べると画像や動画を使ったアプローチができるという点が特徴的だといえます。ほかにも、次のようなメリットやデメリットがあります。
■Instagram広告のメリット
■ ターゲティング精度が高い
Instagram広告はターゲティング精度が非常に高く、ユーザーの年代や地域、興味関心にターゲットを絞ってアプローチができます。
■ 広告を出しやすい
リスティング広告などに比べれば、簡単に出せる広告手法であると思います。
本来、Web広告を制作する上でパソコンは必須アイテムですが、Instagram広告はスマートフォンだけでも管理することが可能です。
■ シミュレーションができる
Web広告を出すには広告費がかかりますが、どのくらいの費用をかければ結果につながるのかは分かりませんよね。Instagram広告をはじめとするSNS広告やリスティング広告は、管理画面上で費用と効果をシミュレーションすることができます。
具体的には、広告を出す期間と予算、狙っているターゲットを設定することで、「その設定でどのくらいの人にリーチするのか」「広告が1日でどれくらいクリックされるのか」といった予測を立てます。
シミュレーションをすることで効果的に広告を出すことができるため、ぜひ活用してほしいと思います。
■Instagram広告のデメリット
■ 向いているターゲット層がある
どんなSNS広告でも言えますが、獲得したいターゲットとはユーザー層が合わない場合があります。
Instagramは画像や動画によるSNSですので、いわゆる「インスタ映え」するアパレル業界や美容業界には向いているSNS広告だといえるでしょう。
SNS広告を出す場合、そのSNSを使用しているターゲット層と、自分の獲得したいターゲットを照らし合わせてみることが大切です。
■ クリエイティブな技術が必要
前述したように、Instagramは画像や動画の内容が重要なSNS広告です。そのため、画像や動画の制作、編集などの技術やセンスが必要になります。
場合によっては、そうしたクリエイティブな技術を持つデザイナーに依頼をするなど、別途費用ががかる可能性があります。
Instagram広告を出すための準備

――Instagram広告を使う上で、準備しておくべきことはどんなことでしょうか。
マーケティングの基礎でもありますが、まずは獲得したいターゲットやアプローチしたいサービスを明確にすること、そして競合の調査などがあります。
■ ターゲットを深掘りする
どんな広告手法でも共通しますが、狙いたいターゲットについてしっかりと深掘りすることが大切です。ユーザー視点に立ち、商品やサービスを「買いたい」「クリックしてみよう」と思える広告なのかどうかを考えてみましょう。
■ 商品やサービスのアピールポイントを明確にする
商品やサービスの購入に繋げるには、広告の精度が重要です。アプローチしたい商品やサービスを分析し、「どんな部分」をアピールポイントにするのかを明確にしましょう。
■ 競合の広告からヒントを得る
マーケティングを成功させるには競合他社の分析も欠かせません。競合の企業がどんな広告を出しているのかを調査し、広告制作のヒントにしましょう。
「そもそも自社サービスの広告手法としてInstagramはマッチしているのだろうか」「どのような広告を出せばいいのだろうか」といった悩みや疑問も、競合他社の広報展開を分析することで、解決の糸口となるでしょう。
――なるほど。まずはマーケティングとしての調査が重要ですね。
はい。それから、Instagramで広告を出すのであれば、Instagramを日常的に使ってみてほしいと思います。
実は、私の元に相談に来られた人の中に「Instagram広告を出したいけれど、Instagram自体は使ったことがない」という人が少なからずいます。
Instagramで広告を出そうと考えているなら、ユーザーとしてInstagramを知ることも重要です。
Instagram広告を出す上での注意点

■複数パターンで効果を検証する
――Instagram広告を出す上で、どんなことに注意するといいでしょうか。
広告を一度設定するだけで終わりにせず、必ず更新をしましょう。
公開している広告のテキストや画像、動画で、ユーザーのどんな反応を得ているのか、どんな広告がいいのかをテストしながら実施するのが望ましいスタイルです。広告自体も1パターンではなく、何パターンか準備して効果を比べるといいでしょう。
■変化の多いWebマーケティング業界。ニュースは敏感に察知して
――ほかに注意するべき点はありますか?
ITや時事、マーケティング業界に関するニュースは敏感にチェックしましょう。
マーケティング業界は変化の多い業界です。また、Instagramの仕様変更も少なくありません。情報に乗り遅れないよう、常にチェックすることが大切です。
――Instagram広告は比較的に取り組みやすいと仰っていましたが、Webマーケティングの初心者には難しいようにも聞こえます。
そうですね。Instagram広告でも、全くの初心者の人はプロに相談するのがおすすめです。最初にしっかり教わって広告を立ち上げるとよいと思います。また、広告を運営していく上でも、アドバイザーに相談できると安心して取り組めるのではないでしょうか。
画像制作や動画制作が不得手であれば、タイムチケットのようなスキルシェアサービスでクリエイターに依頼をするのも一手です。不得手な部分は補いながら、最適な広告を作ってほしいと思います。
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