合同会社ココロザシ代表CEO。 兵庫県神戸市在住。毎月旅しながら生きてます。 YouTube「もーりーチャンネル」 を1年以上YouTube毎日更新。複数チャンネルの運営・サポート。リラクゼーションサロン経営。 27カ国67都市を旅。電子書籍『毎月旅して生きていく』を発刊。
ネットショップのコンサルティングで起業
兵庫県神戸市に住む守岡裕志さん。現在、Webコンサルタントや自社メディアを事業とする「合同会社ココロザシ」を経営しています。 守岡さんはSEとして就職した大手企業を退職後、ネットショップ運営会社やデザイン事務所に勤務しました。2010年から、それまでに身につけた知識を活かし、ネットショップのコンサルティング業務をメインとする「ココロザシ」を個人事業としてスタート。ダブルワークを経由し2014年に独立しました。 事業が軌道に乗り、「活動の幅を広げたい」と考えた守岡さんは、コワーキングスペースなどで知り合ったフリーランスたちとチームで仕事をすることに。 2015年には「ココロザシ」を法人化し、チーム全員がリモートワークという新しい働き方を実践する会社の代表を務めています。
チームの仲間とユニークな働き方を追求

「ココロザシ」では現在、ネットショップのコンサルティングやYouTube運用支援、自社メディアの運営などを行っています。 同社がユニークなのは、「社員」がいないこと。現在58人いるチームメンバーは全員、フリーランスなのです。 「サラリーマンをしながら独立を志す人、海外移住を目指す人、子育てをしながら最高のデザインをしてくれる人など、いろいろな仲間がアメーバのようにチーム編成を変えてクライアントをサポートしています」 守岡さんがこうした新しい働き方を試みる背景には、「一人でも多くの人が自分自身で生き抜く力を身につけ、自立した人生を実現することを支えていきたい」という思いがあります。 「デザイナーの中には素晴らしい才能を持っていても光が当たらない人もいます。また、本当にいい商品を作っているのに、効果的なアピールの仕方がよくわからない会社もあります」 両者をマッチングさせることができれば、もっと多くの才能あるデザイナーや素晴らしい商品が世の中に出てこられるのではないか、と考えた守岡さん。 「ホンモノ」にスポットライトが当たる社会を目指しています。
「リモートワーク」をいち早く導入 「世界中が仕事場」に

「ココロザシ」ではチームメンバーがみなフリーランスということもあり、10年前からリモートワークを導入。コミュニケーションにChatworkというチャットツールを使うとともに、データの受け渡しはDropboxなどのクラウドサービスを介して行っています。 長年の経験から、リモートワークの知見も溜まってきています。 「実際に顔を合わせないからこそ、チャットでのレスポンスがとても重要です」とコミュニケーションの大切さを挙げる守岡さん。 「わかりました」「●月●日までにやります」といったこまめなレスポンスや、問題が起きたときに早めに連絡をする姿勢が相手に安心感を与えるといいます。 また、自宅で仕事をする場合は集中できる環境を整えることも重要だとのこと。 「仕事に取り組む時間帯を決めたり、ヘッドフォンを着けたりして、どこにいても仕事に集中できる工夫をしてきました。今ではリモートワークにすっかり慣れて、どんな状況でも仕事することができます」 チームのメンバーに気持ちよく仕事してもらえるよう、次のようなことを心がけています。 ・仕事には事務所や電話が不可欠という発想をなくす。 ・紙を一切使わない。すべてオンラインで完結。 ・仕事はデスクに座っている時間が大切なのではなく、成果物こそ大切。 ・納期・モチベーションは人の性格を見極めて管理。ほかはすべて本人にまかせる。 ・家族・健康を最優先にして取り組んでもらう。 ・クライアントにもリモートワークのメリットをしっかり伝える こうした働き方に対する柔軟な発想は、守岡さん自身のライフスタイルにも表れています。 守岡さんは「旅するYouTuber社長」として、ひと月に1度のペースで海外に旅行に出かけながら仕事をしてきました。旅先でも仕事は通常通り取り組み、1日も欠かさず、自社のYouTubeチャンネル「もーりーチャンネル」に動画をアップロード。 「海外にいても、チャットツールやDropboxを使えば日本にいるのと遜色なく仕事できる」と守岡さんは説明します。 旅先ではYouTube動画を制作したり、現地法人を経営する日本人と会って営業活動をしたりと、余暇として楽しむだけでなく、しっかり仕事もこなしてきました。
「お金のための労働をなくしたい」YouTubeがその手段のひとつになる

守岡さんは現在、神戸市北区にあるコワーキングスペース内で、リラクゼーションサロンを展開。ここで、ある目標を実現しようとしています。 「ここで働くセラピストさんは、お金を稼ぐためではなく、純粋に人を癒やすためにマッサージがしたいと考えています。しかし、お金を受け取らなければ生活することができません。そこに矛盾を感じているのです」 そこで守岡さんは、次のように考えました。 「セラピストさんが本当にやりたいことは、『人を癒やすこと』。それなら、それ以外のところで収益を作れば、お金のためではなく善意の活動として人を癒やすことができるのではないか」 お金のための労働をなくすこと。その方法の1つがYouTubeの活用だといいます。同サロンではマッサージに関連するYouTubeチャンネルを開設。そこから得た収益をスタッフの「収入」にしたいと考えています。 「YouTubeで得た収益をベーシックインカムのようにセラピストさんに配分すれば、セラピストさんたちは無償で人を癒やすことができるようになるかもしれません」 今後は「もーりーチャンネル」などで培った経験をもとに、YouTube運営をサポートする活動を突き詰めていきたい、と意気込みを語る守岡さん。個人の時間やスキルを売り買いできるサービス「タイムチケット」でも、YouTube運営についてのコンサルティングサービスを提供しています。 YouTubeの運営についてお悩みの方は、守岡さんに相談してみてはいかがでしょうか。